日本人のプレゼン苦手はなぜか
こんにちは。
プレゼンテーション・ストラテジストの高橋です。
いま僕が仕事で関わらせていただく方は、ほぼ全員「人前で話すことが苦手」とおっしゃいます。(だから僕のところへいらっしゃるわけですが・・・)
「なぜ苦手だと思われるんですか?」とたずねると、「人前に立つと緊張するし、頭が真っ白になる」とおっしゃいます。
しかし、実際に人前で話をしてもらうと、全然緊張しているように見えないんです、これが。
全然緊張しているように見えないし、ちゃんと話せているんです。
それにもかかわらず、本人は「全然ダメ・・・」と思っている。
これはもったいない。
ただ、そう思ってしまうのも分からなくはないです。
テレビや講演会など、普段僕たちが目にするプレゼンターたちは、とてもうまくプレゼンをします。
彼らはプロですし、そのために膨大な時間やお金を投資しているのでプレゼンがうまいのは当たり前なのですが、彼らと比べるとどうしても自分のプレゼンが劣って見えてしまう。
だから、「自分のプレゼンは全然ダメだ」と思ってしまうわけです。
さらにもう一つの原因は、日本にはプレゼンを学ぶ場が少ないということ。
習っていないから、基本的なプレゼン方法が分からない。
だから、自分のプレゼンに自信が持てないわけです。
それに対して、海外では小さい頃からプレゼンをする場があります。
“SHOW and TELL”という教育が、主に幼稚園から小学校低学年の授業の中に取り入れられているのです。
子供の頃からプレゼンに親しんでいるから、プレゼンに臆さない大人になるわけです。
話を戻します。
では、「自分はプレゼンが苦手だ」と思っている方々に自信を持ってもらうには、どうしたら良いでしょうか。
答えは簡単です。
プレゼンで成功体験をしてもらうということです。
その積み重ねが、プレゼンに対する自信につながります。
また、「プレゼンで緊張しても良い」ということを知るだけでも、ある程度効果があります。
自信満々にうまくプレゼンしているように見えるプレゼンター、彼らも実は緊張しているのです。
「緊張していないように見える」だけです。
「彼らも自分と同じように緊張している・・・」
そう分かっただけで、なんだか気分が楽になりませんか?
さらに、「緊張しないで流暢に話すプレゼン」が良いプレゼンとは限りません。
たとえ緊張して少しどもったとしても、心の籠ったプレゼンをして聞き手の心を動かすことができれば、それこそ良いプレゼンなのです。
そうやって、少しずつ「プレゼンに対する臨み方」を知っていけば、自然とプレゼンが上手になります。